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折り込み作業。

 演劇シーズンも終盤戦。昨日始まった札幌座の「ブレーメンの自由」を観にいらしたお客さんに手渡すチラシの折り込みがシアターZOOのロビーで行われていました。演劇シーズンも回を重ねるごとに定着してきたようで、集まるチラシの数も普段より多い気がします。
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 チラシを渡したい人たちが集まって、順番にチラシを重ねてぐるぐる回っています。狭いロビーに人が沢山いたので物凄い暑さでしたが、皆さん汗だくで黙々と作業を続けていました。私もつい手伝ってしまいました。1時間半ほどの作業だったと思います。

 25年ほど前、私も毎回この作業をやっていましたが、いつも「もっと効率のいい方法は無いのだろうか?」と考え、様々な方法を試みたものでした。折り込み作業の場所の広さや、集まる人数、チラシの数に応じて様々なやり方が試されてきたんだと思います。それでも札幌では相変わらずこの方法が続いているようです。「関西方式」とか「関東方式」とか、人がぐるぐる回るのか、人が動かずにチラシが次々に手渡されて行くのか、地域によって様々な方法や流儀があるようです。
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 新聞販売店では折り込みの機械があったりもするようですが、劇場にそんな機械を導入しても採算が合うはずもなく、こうした人海戦術が続くのです。

 こういう地味な作業を経て、お客さんたちにチラシの束が届くのです。一枚一枚しっかりとご覧ください。

「チラシステージ」というアプリ

先日、劇場でこんなチラシを見つけました。
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「チラシステージ」
<演劇・ミュージカル・歌舞伎・ダンス・オペラ・バレエのチラシをいつでもまるごと持ち歩けちゃう神アプリ>とのこと。スマートフォンにアプリを入れるとここに登録してあるチラシをいつでも見れたり、チケットの予約もできてしまうようです。
 早速私の電話にもインストールしてみました。北海道の舞台のチラシがまだあまり登録されていないようですが、札幌の公演をいくつか、既に観ることができました。東京のチラシは随分これで見られます。これは便利かもしれませんね。
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 今後札幌の公演のチラシも、こういう所で紹介されるのだと思います。(札幌座の「空知る夏の幻想曲」のチラシは早速登録されていました)

 らてるね賞では、こういう便利なWeb上のデータも収集していますが、やはり、紙媒体としての演劇の広告宣伝美術という部分にこだわっていまして、デザイナーが紙の重さや、紙質などにも拘り、印刷した色の乗り方や発色にこだわっている部分にも着目したいと考えていますので、可能な限り印刷された現物の収集を頑張って続けているのです。

 札幌以外の地域でも、演劇公演が行われています。それら全てを収集するのは現実的に困難です。しかし、各地に協力してくださる方を募って、札幌以外の町での演劇公演のチラシの収集も可能な限り行いたいと考えています。

 道内各地の劇団の皆さん、公共ホールの担当者の皆さん、あるいは演劇ファンの皆さん、是非収集にご協力ください。事務局にメールで連絡をくださるか、このページにコメントを下されば、返信用封筒を送らせて頂きますので、全道各地の演劇のビラをお寄せ下さい。お願いいたします。

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