受賞者インタビュー第一弾 yhs「室温」のデザイナーのお三方です。
大変遅くなりましたが、2015年のらてるね賞受賞者インタビューをお届けします。
第一弾は、yhs「室温 ―夜の音楽―」のデザインで優秀賞を受賞してくれた
最上朋香さん・佐藤杜花さん・水戸もえみ さんです。
A4版の紙に印刷されていることの多い演劇のチラシですが
縦に半分に割かれたデザインで、2種類手に入れなければタイトルが読めないことなど
審査員の間でも、議論になった意欲的な作品です。
お三方、それぞれがインタビューにお答えくださいました。
Q:1
- 最初に「らてるね賞を受賞した」と聞いた時のことをお聞かせください。
<最上さん>
驚きましたし、非常に嬉しかったです。
ただ、授賞式に参加するまであまり実感がわかなかったのも事実です(笑)
<佐藤さん>
数あるフライヤーの中から、選んでいただけるなんて夢にも思っていませんでした!
試行錯誤して作り上げたものなのですごく嬉しかったです!
<水戸さん>
何かしらの賞に引っかかったらいいなぁと思っていましたが、
実際に受賞できて、しかも優秀賞という大きな賞だったので驚きました。
- 何はともあれ、応募もしていないのに勝手に「優秀賞だ!」と呼び出して表彰するという
- 傲慢な賞にも関わらず、喜んでいただけたようで安心しました。
Q:2
- 受賞作はどういう構想・アイデア・経緯でデザインなさったんですか?
- 3名の合作デザインですが、その役割分担とか、ご苦労などあればお聞かせください。
<最上>
インパクトのあるものを作りたいということからA4を縦割りにした形に落ち着きました。
作品に双子が出てくるため、それを意識した経緯もあります。
二つ揃えないと題字は読めませんが、アイキャッチのある色見と、
1枚でも2枚でも成立するバランスは試行錯誤した思い出があります。
題字の黒ベースを最上が切り絵でつくり、
色見は佐藤が水彩で、それを水戸が配置していくという流れでした。
<佐藤>
このフライヤーは切り絵と私の描いた水彩画を重ねて作りました。
「室温~夜の音楽~」に登場する人たち全員が何か裏があり隠し事を持っていて
それを隠しきれず漏れだすような状態を色で表現するのに苦労しました!
<水戸>
表面は、水彩画・切り絵・水彩画の3層構造で、
最前面にある水彩画を一つずつ加工して配置しました。
裏面は、文字レイアウトをしました。A4サイズの縦半分という少ないスペースに、
読みやすいサイズで公演情報を全て載せるのが大変でした。
- なるほど、3人のデザイナーによる合作なんですね。切り絵と水彩画、そしてレイアウト。
- 改めてデザインを見ると、そのご苦労がわかるような気がします。
Q:3
- 受賞作の他にも、これまで手掛けられた演劇宣伝美術作品があればご紹介ください。
<最上>
劇団words of heartsのフライヤー(表面)は切り絵作品で作らせてもらっています。
参照URL→ http://words-of-hearts.com/discography.html
<佐藤>
今回が初めてです。
<水戸>
yhs「しんじゃうおへや」(初演・2009年)はじめて手掛けた演劇宣伝美術作品です。
yhs「WORLD IS MINE」(2015年)
Q:4
- 演劇宣伝のデザイン以外にも演劇の活動をなさっていますか?
- ご自身の演劇活動について、もしあればお聞かせください。
<最上>
yhsのプレイヤー(役者)として活動しています。
たまに他団体のスタッフとして劇場で構えていることもあります。
<佐藤>
yhsという劇団で去年の5月から役者をしています!
<水戸>
2008年からyhsで制作をしています。
Q:5
- 演劇宣伝デザインを始められたきっかけは何でしたか?
<最上>
最初はチラシを作ってみたい!という単なる好奇心からです。
演劇関係者に自分の切り絵を知ってもらいたいと思ったのもあります。
<佐藤>
広報スタッフの先輩に描いてみたらといって言っていただいたので!
<水戸>
もともと印刷物を作ることに興味があり、デザインの勉強をしていたので。
Q:6
- 演劇の宣伝美術の仕事と、他のデザインの仕事とでは、何が違いますか?
<最上>
演劇の宣伝美術は文字情報が多いので、その分の余白を考えねばなりません。
通常のデザインより、明確な完成形をイメージして作る仕事だと感じています。
<佐藤>
どちらもあまり違いはないと思います。
興味が湧いて、観に行く。興味が湧いて、買う。
ようなデザインにするのは同じなのかなと!
Q:7
- 演劇の宣伝美術において心がけていること、こだわっていることはありますか?
<最上>
アイキャッチと読みやすさ。情報の正確性も大切ですね。
<佐藤>
客観的視点を忘れない!
<水戸>
公演の情報がわかりやすいか(文字のサイズや配置など読みづらくないか)
Q:8
- 北海道の演劇宣伝美術の現状について何かお感じになることがありますか?
<最上>
デザインを業としている人に依頼している劇団はどのくらいいるんでしょう?
デザイン関係者の仕事に繋がれば、新たな発見や繋がりが生まれて、
演劇の裾野も広がるのではないかと思っています。
<佐藤>
目を引くようなものが少ないと思います。
Q:9
- 今後の野望や展望、直近の予定などおありでしたら聞かせてください。
<最上>
yhsは「四谷美談」で札幌演劇シーズン2016-夏に参加します。
個人的には年内に切り絵で個展をやりたいと考えています。
<佐藤>
次のyhsのデザインを担当させていただいてます。
Q:10
- らてるね賞の今後に期待することや、このFacebookのページにどんなことを期待しますか?
<最上>
もっと多くの人にらてるね賞のことを知ってもらえたらいいなと思っています。
賞を知ることで、人に見てもらうことを意識したフライヤーとして、
もっともっと演劇宣伝美術全体がレベルアップしていける気がします。
<佐藤>
お客さんにも投票して選んでもらうえるようにしてはどうでしょう!
<水戸>
長く続いてほしいです。集められた1年分のフライヤーが見られるページや機会があるといいなと思います。
- 皆さん、本当にありがとうございました。
- 今後のご活動にも期待していますね。
- 最上さんの切り絵作品のページも素敵ですので、ご覧ください。
http://mogami.top
第一弾は、yhs「室温 ―夜の音楽―」のデザインで優秀賞を受賞してくれた
最上朋香さん・佐藤杜花さん・水戸もえみ さんです。
A4版の紙に印刷されていることの多い演劇のチラシですが
縦に半分に割かれたデザインで、2種類手に入れなければタイトルが読めないことなど
審査員の間でも、議論になった意欲的な作品です。
お三方、それぞれがインタビューにお答えくださいました。
Q:1
- 最初に「らてるね賞を受賞した」と聞いた時のことをお聞かせください。
<最上さん>
驚きましたし、非常に嬉しかったです。
ただ、授賞式に参加するまであまり実感がわかなかったのも事実です(笑)
<佐藤さん>
数あるフライヤーの中から、選んでいただけるなんて夢にも思っていませんでした!
試行錯誤して作り上げたものなのですごく嬉しかったです!
<水戸さん>
何かしらの賞に引っかかったらいいなぁと思っていましたが、
実際に受賞できて、しかも優秀賞という大きな賞だったので驚きました。
- 何はともあれ、応募もしていないのに勝手に「優秀賞だ!」と呼び出して表彰するという
- 傲慢な賞にも関わらず、喜んでいただけたようで安心しました。
Q:2
- 受賞作はどういう構想・アイデア・経緯でデザインなさったんですか?
- 3名の合作デザインですが、その役割分担とか、ご苦労などあればお聞かせください。
<最上>
インパクトのあるものを作りたいということからA4を縦割りにした形に落ち着きました。
作品に双子が出てくるため、それを意識した経緯もあります。
二つ揃えないと題字は読めませんが、アイキャッチのある色見と、
1枚でも2枚でも成立するバランスは試行錯誤した思い出があります。
題字の黒ベースを最上が切り絵でつくり、
色見は佐藤が水彩で、それを水戸が配置していくという流れでした。
<佐藤>
このフライヤーは切り絵と私の描いた水彩画を重ねて作りました。
「室温~夜の音楽~」に登場する人たち全員が何か裏があり隠し事を持っていて
それを隠しきれず漏れだすような状態を色で表現するのに苦労しました!
<水戸>
表面は、水彩画・切り絵・水彩画の3層構造で、
最前面にある水彩画を一つずつ加工して配置しました。
裏面は、文字レイアウトをしました。A4サイズの縦半分という少ないスペースに、
読みやすいサイズで公演情報を全て載せるのが大変でした。
- なるほど、3人のデザイナーによる合作なんですね。切り絵と水彩画、そしてレイアウト。
- 改めてデザインを見ると、そのご苦労がわかるような気がします。
Q:3
- 受賞作の他にも、これまで手掛けられた演劇宣伝美術作品があればご紹介ください。
<最上>
劇団words of heartsのフライヤー(表面)は切り絵作品で作らせてもらっています。
参照URL→ http://words-of-hearts.com/discography.html
<佐藤>
今回が初めてです。
<水戸>
yhs「しんじゃうおへや」(初演・2009年)はじめて手掛けた演劇宣伝美術作品です。
yhs「WORLD IS MINE」(2015年)
Q:4
- 演劇宣伝のデザイン以外にも演劇の活動をなさっていますか?
- ご自身の演劇活動について、もしあればお聞かせください。
<最上>
yhsのプレイヤー(役者)として活動しています。
たまに他団体のスタッフとして劇場で構えていることもあります。
<佐藤>
yhsという劇団で去年の5月から役者をしています!
<水戸>
2008年からyhsで制作をしています。
Q:5
- 演劇宣伝デザインを始められたきっかけは何でしたか?
<最上>
最初はチラシを作ってみたい!という単なる好奇心からです。
演劇関係者に自分の切り絵を知ってもらいたいと思ったのもあります。
<佐藤>
広報スタッフの先輩に描いてみたらといって言っていただいたので!
<水戸>
もともと印刷物を作ることに興味があり、デザインの勉強をしていたので。
Q:6
- 演劇の宣伝美術の仕事と、他のデザインの仕事とでは、何が違いますか?
<最上>
演劇の宣伝美術は文字情報が多いので、その分の余白を考えねばなりません。
通常のデザインより、明確な完成形をイメージして作る仕事だと感じています。
<佐藤>
どちらもあまり違いはないと思います。
興味が湧いて、観に行く。興味が湧いて、買う。
ようなデザインにするのは同じなのかなと!
Q:7
- 演劇の宣伝美術において心がけていること、こだわっていることはありますか?
<最上>
アイキャッチと読みやすさ。情報の正確性も大切ですね。
<佐藤>
客観的視点を忘れない!
<水戸>
公演の情報がわかりやすいか(文字のサイズや配置など読みづらくないか)
Q:8
- 北海道の演劇宣伝美術の現状について何かお感じになることがありますか?
<最上>
デザインを業としている人に依頼している劇団はどのくらいいるんでしょう?
デザイン関係者の仕事に繋がれば、新たな発見や繋がりが生まれて、
演劇の裾野も広がるのではないかと思っています。
<佐藤>
目を引くようなものが少ないと思います。
Q:9
- 今後の野望や展望、直近の予定などおありでしたら聞かせてください。
<最上>
yhsは「四谷美談」で札幌演劇シーズン2016-夏に参加します。
個人的には年内に切り絵で個展をやりたいと考えています。
<佐藤>
次のyhsのデザインを担当させていただいてます。
Q:10
- らてるね賞の今後に期待することや、このFacebookのページにどんなことを期待しますか?
<最上>
もっと多くの人にらてるね賞のことを知ってもらえたらいいなと思っています。
賞を知ることで、人に見てもらうことを意識したフライヤーとして、
もっともっと演劇宣伝美術全体がレベルアップしていける気がします。
<佐藤>
お客さんにも投票して選んでもらうえるようにしてはどうでしょう!
<水戸>
長く続いてほしいです。集められた1年分のフライヤーが見られるページや機会があるといいなと思います。
- 皆さん、本当にありがとうございました。
- 今後のご活動にも期待していますね。
- 最上さんの切り絵作品のページも素敵ですので、ご覧ください。
http://mogami.top