2014年の第3回らてるね賞大賞 星雅也さん(その1)
昨年の大賞受賞者を紹介します。
2014年の第3回らてるね賞大賞を受賞したのは星雅也さんです。
リリカル・バレット「レインコートとアンブレラ」
デザイナー/星雅也さん
その星さんが、インタビューに応えてくれました。
Q:1
「らてるね賞を受賞した」と聞いて、どんな事を思いましたか?応募した動機やきっかけを教えてください。
+ + + + + + + + + + + +
普段のお仕事でお客様に喜んでいただけたときとは、また違う感動がありました。自分で応募していないので動機といったものはありませんが、貴重な体験ができてとても嬉しく思います。いつもと違う形で劇団に喜んでもらえたことが嬉しかったです。もちろん、賞をいただけたことはこれからの制作活動の励みになります。
Q:2
今回受賞した作品は、どういう構想でしたか?アイデアの源や、難しかった事や、何かエピソードを
+ + + + + + + + + + + +
脚本の内容を聞いてすぐに想像したのは、冷たく鉛のように重い雨とコンビニで売ってる安いビニール傘の寂しげな姿でした。難しかった点は、パステルを使って描いたのですが、下地に使う紙の種類で迷った点です。これでいこう!と決めたときは机も手もパステルだらけの惨状になっていました(笑)
審査員の講評も紹介させて頂きます。
+ + + + + + + + + + + +
従来の フライヤーイメージとは対極にあり、右から左へ斜めに走る雨模様が新鮮。シンプルさの中にグラフィックの力量を感じさせる(磯田憲一)
詩情ゆたかなフライヤーから、まさにリリカルなドラマの展開が暗示され、思わず手に取って読んでしまう(下村憲一)
ダークな色調とシンプルなデザインは秀逸。文字フォントやアルファベットのみに難(横山憲治)
演劇チラシとしての斬新さが目を引く。デザインセンスも抜群!(根子俊彦)
本の装丁に使いたいほど、リリカルで素敵なデザイン。文字に対する心配りにも、センスの良さが現れている(和田由美)
用紙を横向きに用い、傘を画面左端で切り取ることによって、空間的な広がりを生み出した。その一方で、表層を斜線で覆い尽くし、その色調を暗く押さえることによって、奥行きを見通せなくした。それによって、一種の空虚感や不安感を表すことに成功している。ただ、デザイン性が優先され、劇のタイトル、講演の場所、日時等、演劇のチラシとしての情報への配慮に欠ける嫌いがある。すぐれたデザイン性と情報の掲載の仕方とは、決して矛盾するものではないので、今後いっそうそうしたことへの工夫がのぞまれる(北村清彦)
+ + + + + + + + + + + +
<続く>
2014年の第3回らてるね賞大賞を受賞したのは星雅也さんです。
リリカル・バレット「レインコートとアンブレラ」
デザイナー/星雅也さん
その星さんが、インタビューに応えてくれました。
Q:1
「らてるね賞を受賞した」と聞いて、どんな事を思いましたか?応募した動機やきっかけを教えてください。
+ + + + + + + + + + + +
普段のお仕事でお客様に喜んでいただけたときとは、また違う感動がありました。自分で応募していないので動機といったものはありませんが、貴重な体験ができてとても嬉しく思います。いつもと違う形で劇団に喜んでもらえたことが嬉しかったです。もちろん、賞をいただけたことはこれからの制作活動の励みになります。
Q:2
今回受賞した作品は、どういう構想でしたか?アイデアの源や、難しかった事や、何かエピソードを
+ + + + + + + + + + + +
脚本の内容を聞いてすぐに想像したのは、冷たく鉛のように重い雨とコンビニで売ってる安いビニール傘の寂しげな姿でした。難しかった点は、パステルを使って描いたのですが、下地に使う紙の種類で迷った点です。これでいこう!と決めたときは机も手もパステルだらけの惨状になっていました(笑)
審査員の講評も紹介させて頂きます。
+ + + + + + + + + + + +
従来の フライヤーイメージとは対極にあり、右から左へ斜めに走る雨模様が新鮮。シンプルさの中にグラフィックの力量を感じさせる(磯田憲一)
詩情ゆたかなフライヤーから、まさにリリカルなドラマの展開が暗示され、思わず手に取って読んでしまう(下村憲一)
ダークな色調とシンプルなデザインは秀逸。文字フォントやアルファベットのみに難(横山憲治)
演劇チラシとしての斬新さが目を引く。デザインセンスも抜群!(根子俊彦)
本の装丁に使いたいほど、リリカルで素敵なデザイン。文字に対する心配りにも、センスの良さが現れている(和田由美)
用紙を横向きに用い、傘を画面左端で切り取ることによって、空間的な広がりを生み出した。その一方で、表層を斜線で覆い尽くし、その色調を暗く押さえることによって、奥行きを見通せなくした。それによって、一種の空虚感や不安感を表すことに成功している。ただ、デザイン性が優先され、劇のタイトル、講演の場所、日時等、演劇のチラシとしての情報への配慮に欠ける嫌いがある。すぐれたデザイン性と情報の掲載の仕方とは、決して矛盾するものではないので、今後いっそうそうしたことへの工夫がのぞまれる(北村清彦)
+ + + + + + + + + + + +
<続く>
2015-07-02 08:00
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0