SSブログ

2014年の第3回らてるね賞大賞 星雅也さん(その2)

昨年の大賞受賞者、星雅也さんのインタビュー第2弾です。

Q:3
演劇の宣伝美術を始めたきっかけは?
 + + + + + + + + + + + +
1.jpg
 知人の紹介で、プラズマニア谷口氏と出会ったのがきっかけですね。

 勤めていた会社で宣伝美術の仕事を側で見ていた経緯もあったため無関心からのスタートではありませんでした。ただ、初めて演劇に関わる方と生で話した経験はとても刺激的であったのを覚えています。


Q:4
受賞作の他にどんなお仕事をなさってますか?
 + + + + + + + + + + + +
 最も印象深い出来事ですが、宣伝美術に携わって間もない頃、プラズマニアの「スプレドッグ」というお話のフライヤー制作をしたのですが、そのフライヤーで描いた犬のイラストをモチーフに、お客様がケーキを作ってくれたことがありました。


2.jpg



 長いお付き合いの中で、第10回公演や新しい劇団の立ち上げなど、節目節目で特別な感情を共有しながら制作させていただいています。













Q:5
演劇の宣伝美術の難しさとか、心がけていることとは何ですか?
 + + + + + + + + + + + +
 難しさであり、心がけている点としては、数あるフライヤーの中で目を留めて、手に取っていただくことと、お客様に舞台の内容を想像させることを意識しています。このようなWebページで、さまざまな作品を見れることに期待しています。
1-3_rgb.jpg
星さん、お忙しい中、ご協力ありがとうございました。今年も期待しています。

2014年の第3回らてるね賞大賞 星雅也さん(その1)

昨年の大賞受賞者を紹介します。

2014年の第3回らてるね賞大賞を受賞したのは星雅也さんです。
リリカル・バレット「レインコートとアンブレラ」
デザイナー/星雅也さん
omote.jpg

その星さんが、インタビューに応えてくれました。

Q:1
「らてるね賞を受賞した」と聞いて、どんな事を思いましたか?応募した動機やきっかけを教えてください。
 + + + + + + + + + + + +
 普段のお仕事でお客様に喜んでいただけたときとは、また違う感動がありました。自分で応募していないので動機といったものはありませんが、貴重な体験ができてとても嬉しく思います。いつもと違う形で劇団に喜んでもらえたことが嬉しかったです。もちろん、賞をいただけたことはこれからの制作活動の励みになります。
 
Q:2
今回受賞した作品は、どういう構想でしたか?アイデアの源や、難しかった事や、何かエピソードを
 + + + + + + + + + + + +
 脚本の内容を聞いてすぐに想像したのは、冷たく鉛のように重い雨とコンビニで売ってる安いビニール傘の寂しげな姿でした。難しかった点は、パステルを使って描いたのですが、下地に使う紙の種類で迷った点です。これでいこう!と決めたときは机も手もパステルだらけの惨状になっていました(笑)
ura.jpg
審査員の講評も紹介させて頂きます。
 + + + + + + + + + + + +
従来の フライヤーイメージとは対極にあり、右から左へ斜めに走る雨模様が新鮮。シンプルさの中にグラフィックの力量を感じさせる(磯田憲一)

詩情ゆたかなフライヤーから、まさにリリカルなドラマの展開が暗示され、思わず手に取って読んでしまう(下村憲一)

ダークな色調とシンプルなデザインは秀逸。文字フォントやアルファベットのみに難(横山憲治)

演劇チラシとしての斬新さが目を引く。デザインセンスも抜群!(根子俊彦)

本の装丁に使いたいほど、リリカルで素敵なデザイン。文字に対する心配りにも、センスの良さが現れている(和田由美)

用紙を横向きに用い、傘を画面左端で切り取ることによって、空間的な広がりを生み出した。その一方で、表層を斜線で覆い尽くし、その色調を暗く押さえることによって、奥行きを見通せなくした。それによって、一種の空虚感や不安感を表すことに成功している。ただ、デザイン性が優先され、劇のタイトル、講演の場所、日時等、演劇のチラシとしての情報への配慮に欠ける嫌いがある。すぐれたデザイン性と情報の掲載の仕方とは、決して矛盾するものではないので、今後いっそうそうしたことへの工夫がのぞまれる(北村清彦)
 + + + + + + + + + + + +

<続く>

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。